放課後の魔術師【3】 マスカレード・ラヴァーズ   二人の関係性は安定して面白いけれど、展開は盛り上がらない(笑)

放課後の魔術師  (3)マスカレード・ラヴァーズ (角川スニーカー文庫)
積ん読状態だった放課後の魔術師三巻をやっと読みました。もうすぐ四巻出ますからね。読んでおかないと……。

一読して思ったのは、ツンデレというものは内心の描写がないと本当に不可解な人間になるなーというところでしょうか(笑)表面的な挙動では嫌っているようにしか見えませんよナツメさん。秋津先生が誤解するのもしょうがないというか……むしろあれで二人の関係を見抜く播機遙が驚異的。侮れないな、女子高生力。。しかしまぁツンデレの在り方としては正しいですよね。表面的な行動から読者に好意を読み取られるなんて、三流のツンデレです!!(笑)ナツメさんみたいなツンデレは普通にそこらへんにも存在するでしょう。



なんだかやっぱりこの人は、話を転がすのがあまりうまくないような気がするなぁ……今回の巻の山場ってどこ?と聞かれたら、なんとも答えられないというか。特に盛り上がらなかった。中盤のミステリー展開が、ものの数ページで解決したのには驚きを通り越して呆然としたものです(笑)ミステリーファンなら暴動を起こしますよ?今回はまぁ≪紅≫にまつわる秘密を少しばかり開陳することと、≪蒼≫と≪円環≫その他のぎすぎすした関係、≪蒼≫陣営の過去に少し踏み込んだりする事に比重を置きすぎて単話としての面白みがあまり無いですかねー。次巻以降の前振りみたいなものでしょう。遙と先生のlove描写はなかなか安定して面白いですが(笑)



つまり今回はいつも通りの遙と先生のラヴと「女子高生的挙動」(後書きより引用)を楽しむ回だということです。それ以上でもそれ以下でもない!!むしろ、この巻だけではなく放課後の魔術師という作品はそれ以上でもそれ以下でもないのです!!(笑)ごちゃごちゃと魔術サイドの諍いが出てきたここに至って、本筋から道を外していないのは良いことです。なんだかごちゃごちゃ言いましたけど、僕は概ね満足しているんですよ?(笑)ただ一つ、不満があるとすれば僕の好きなやっかが出ていないことでしょう。。舞台を学園の外に移したりするから……


まぁなんだかんだ言いつつも四巻買うかもしれません。ただ、四巻がザスニ連載分プラス書き下ろし一つという構成なら、買いません。書き下ろしのためだけに買うのはちょっと……そこまでの価値は見出せないです(笑)

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