青空エール【1】   そのつま先はよく見る

青空エール 1 (マーガレットコミックス)
何かあるとすぐ俯いて、自分のつま先ばかり見ていた主人公には共感を覚えます。何かをやろうと思っても、周りが、君にはできないと言っていて、自分もやはりできないと思っていることに、それでも踏み出すのはとても勇気がいることだと思います。そこで勇気が出なくて行動を起こせないのはよくわかるし、たとえそれが自分が弱いだけだと解っていても動けないものです。弱い人間ばかりですから…僕も弱いです。まぁそれは、正直、ただヘタレなだけなんですけどね。



でもさ、やっぱりそういうところあるじゃないですか。人間だもの。主人公のつばさのような、勇気を出そう!と決意しても、実際現実を見てみてやっぱりできない!ダメだ!と行動できなくなる弱さは、とても身近に感じます。新しいフィールドに突っ込むんだからできないのは当たり前なんですけどね。でも、自分に何もできないこと辛さに踏み出すことがが怖くて、ずっとつま先ばかり見てきた…そうやって凝り固まってしまった心を、自分で解すのは難しいですよ。どうしようもないヘタレかもしれませんが、そういう人間が僕は好きです。僕もヘタレですから(笑)だからこの「青空エール」で、そういうヘタレが前に進む話が見れて僕は満足です。この先も、多分泣けます。
ヘタレな自分を前に進ませてくれるのは、その自分のヘタレさにずっと付き合ってくれて、それでも貴方はできると信じてくれる誰かの存在、なんですよ。
それは眞一郎と乃絵の関係もそうです。スケットダンスのボッスンも、そういう存在だよな、と思ったり。